長仙坊堤(五泉市)にて現地パトロールを実施しました(8/22)
令和5年8月22日に五泉市の長仙坊堤(ちょうせんぼうづつみ)にて、現地パトロールを実施しました。
今回のパトロールには、新潟県庁にインターンシップ(学生実習生受入れ)として実習に来ていただいている学生の方にも同行していただき、パトロールの様子やため池の役割について学んでいただき、最後は学生からため池管理者の方へのインタビューをさせていただきました。
★実施目的・実施概要
新潟県ため池サポートセンターでは、ため池管理者及び十全土地改良区が立会いのもとで長仙坊堤にて現地パトロールを実施しました。受益面積は30.0ha、貯水量160,000m3のため池です。日常管理の状況を確認するとともに、防災対策や事故対策について関係者間で情報共有を行いました。
★結果報告
①堤体部分の草刈りや安全対策が十分に行われていた。
②洪水吐付近における落ち葉や流木等の除去、清掃が行われていた。
③今年の秋ごろに堤体の亀裂の有無を確認するために水抜を実施予定。
渇水の影響により、例年の貯水量を下回っており、雨が降らない状況を不安視されていました。稲作に必要な水を例年以上に大切に利用されているそうです。
長仙坊堤での現地パトロールの様子
当日は気温が高いため、十全土地改良区さまの事務所へ移動して室内にて、パトロールの振り返りと管理者の方へのインタビューを行いました。
★管理者の方へのインタビュー内容
長仙坊堤管理者の方にインタビューを行いました。
質問者Q:新潟県庁インターンシップ生
回答者A:長仙坊堤管理者
(1)Q.普段どのような管理をされていますか?
A.堤体や管理道路、かけこみ水路の草刈り、洪水吐の落ち葉等の清掃を日常管理として行っています。
(2)Q.ため池を管理する上で一番苦労されている点は何ですか?
A.大きなため池のため草刈りが大変です。また、大雨時又は渇水時の放水のタイミングの見極めが難しいです。
(3)Q.洪水や地震に備えてどのような対策をしていますか?
A.数年おきに池の水を抜き、堤体内の損傷の有無などを確認しています。
(4)Q.新潟県ため池サポートセンターに対して期待することはありますか?
A. ため池を管理する際の確認ポイントや注意点をポータルサイト等を通じて、管理者に分かるよう情報発信を行ってはどうでしょうか。
(5)Q.ため池管理アプリを使用していますか?
A.使用していません。管内ではスマホの操作に慣れていない管理者が多く、普及されるには難しい状況です。
(6)Q.パトロールを受け、今後どのような点について意識して管理していきたいと考えますか?
A.防災意識を再度持ち、日常点検管理を意識して行っていきたいです。
パトロールの振り返りと管理者へのインタビューの様子
十全土地改良区と長仙坊堤の管理者の方には、ご協力いただき、ありがとうございました。