新潟県ため池サポートセンターからのお知らせ

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農業用ため池の水難事故防止等に向けた実演イベントを開催しました(10/18)

お知らせ

 秋の快晴のもと、新潟県ため池サポートセンターが主催する農業用ため池での水難事故防止等に向けた実演イベントの研修会が10月18日に三条市の「湯舟沢ため池」で行われました。
 研修会では、県・市町村、土地改良区の職員の他にため池管理者や地元の長沢小学校4年生の児童など約70人が参加しました。
 実演では長岡技術科学大学大学院の教授で水難学会の斎藤秀俊理事が講師を務め、ため池に潜んでいる2つの危険について説明していただきました。
 1つ目は、ため池は浅く見えても実は深いということです。ため池の底が見えず、いきなり深くなっている場所もあるため、安易に考えてはいけません。
 2つ目は、ため池のり面の形状や角度によっては滑って上がれなくなることです。ゴムシートや土、コケなどが生えている場所は滑りやすく、脱出ができません。
 そして、もし転落してしまったら、どのような行動をとればいいのでしょうか。
 水難学会による実演では、ため池に落ちた時は仰向けの状態で浮き、落ち着いて呼吸ができる体勢で助けを待つこと。この体勢は、自然に浮くことができるそうです。また、溺れた人を助けようと手を伸ばすと引っ張られて助けようとした人も落ちる危険があるため、ロープや長い棒などを使って助けることがよいとのことです。
 新潟県ため池サポートセンターでは、ため池の日常管理について技術的指導を行っており、今回の研修会でも土地改良区や管理者に向けて指導を行いました。ため池の草刈りや点検の際、万が一転落した場合でも、今回の研修を思い出していただき、慌てず落ち着いて行動してもらいたいです。
 今後もため池の危険性について呼びかけ、事故が起こらないよう啓発活動などに取り組んでいきます。

写真1 ため池の特徴について説明する様子
写真2 ため池に落ちた際の浮き姿勢の実演
写真3 安全対策のはしごを利用してため池から上がる実演

リンク先

NHK新潟 ため池に潜む危険性を実演交えて知ってもらう催し 新潟 三条|NHK 新潟県のニュース

BSN新潟放送 この10年で8人が死亡「空気を吸い、仰向けで浮いて助けを待つ」“ため池”での水難事故を防ぐには… | BSN NEWS|BSN新潟放送 (1ページ) (tbs.co.jp)

NST新潟総合テレビ ため池に落下したら…「声を出す、手を上げるは一番危険」水難事故の防止へ実演交え危険性伝える【新潟】 県内ニュース | NST新潟総合テレビ (nsttv.com)

UX新潟テレビ21 UX新潟テレビ21 | 「ため池」に潜む危機ぬかるみ・おぼれ…落ちたら背泳ぎ・助けに入らずロープなどを【新潟】 (uxtv.jp)